介護(デイケア)の現場からのご要望により、なぞり書き「泉鏡花/婦系図(おんなけいず)」を追加いたしました。

認知症の家族が何度も電話してしまうときの対策|固定電話のまま発信制限とかけ放題を両立した方法

以前の投稿で、母・鮨子の固定電話かけ放題に対応するため、発信制限付きの電話機としてPanasonicのVE-F39をご紹介しました。

【深夜コール地獄】発信制限つき電話機に救われた! の巻

ただ、この電話機だけでは発信制限の設定数が少なかったり、固定電話側の通話料が高かったりして、根本的な解決としては少し物足りない面がありました。

その後、わが家ではさらに一歩進んだ対応を実施し、「固定電話をそのまま使いながら、発信制限・着信拒否・かけ放題を両立する」という方法にたどり着きました。今回は、その実例をご紹介します。

なお、この記事の内容は何年も前に実際に行った対応をもとにしています。機器の仕様や料金、サービス内容は変更されている可能性がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

こんなケースに向いています

  • 夜中でも昼間でも、誰かに電話し続けてしまう
  • 1分単位で、相手につながるまで何度も電話してしまう
  • 電話は撤去したい気持ちもあるが、こちらからの電話には出てほしい
  • 留守電でも何度もかけ直してしまい、通話料が高額になっている
  • スマホはもう使えず、固定電話しか使えない
  • 非通知や、連絡してきてほしくない相手からの着信を拒否したい
  • 固定電話の通話料をできるだけ抑えたい

今回たどり着いた究極の対応策

  • 許可・禁止の考え方で使える発信制限を、10パターンまで設定できる
  • 今までの固定電話をそのまま使いながら、かけ放題を実現できる
  • 発信制限だけでなく、着信拒否にも対応できる

わが家では、この方法で「鮨子がいつもの固定電話をそのまま使えること」と、「家族側が通話料や発信先を管理できること」を両立できました。

仕組みイメージ

下の図のように、固定電話とスマホの間に専用アダプタを入れるイメージです。固定電話の操作感はそのままで、通話回線はスマホ側の回線を使えるようにします。

必要なもの

1.スマホ

スマホ本体は、余っている端末で問題ありません。Bluetooth接続機能があるものを使います。常時接続になるため、充電用の電源とケーブルも必要です。

2.OCN モバイル ONEの契約

かけ放題コースを追加して利用しました。当時は、基本月額料金に加えて、かけ放題オプションが月額1,400円程度でした。

OCN モバイル ONE かけ放題オプション

当時、楽天モバイルも検討しましたが、専用アプリからの発信が前提になる点が気になり、今回はOCNモバイルONEを選びました。

3.浜谷製作所の携帯電話-固定電話アダプタ

わが家では、浜谷製作所の「携帯電話-固定電話アダプタ」を使いました。価格は当時4万円前後でした。

浜谷製作所 携帯電話-固定電話アダプタ

設置方法

  1. OCNモバイルONEで、かけ放題プランを契約する
  2. スマホを、浜谷製作所のアダプタとBluetoothで接続する
  3. アダプタ側で、発信制限を設定する
  4. スマホ側で、着信拒否を設定する

手順としてはこれだけです。操作に少し慣れは必要ですが、構成としてはシンプルでした。

この方法でできるようになったこと

  • 鮨子は、今まで通り固定電話を使って電話できる
  • 家族は、発信してよい番号や禁止したい番号帯を制限できる
  • 迷惑電話や非通知などの着信拒否を設定できる
  • 固定電話の高い通話料ではなく、スマホ側の定額かけ放題を活用できる

つまり、「本人にとっての使いやすさ」と「家族にとっての管理のしやすさ」を両立しやすい方法でした。

実際に使ってみた感想

わが家では、目的としていたことをかなり高いレベルで実現できました。発信制限も着信拒否も設定でき、さらに定額かけ放題まで使えるので、電話問題への対応としてはかなり強力でした。

もちろん、機器費用はそれなりにかかりますし、初期設定の手間もあります。それでも、「電話を完全に取り上げるのは避けたい」「でも、このままだと家族も通話料も限界」というご家庭には、十分検討する価値のある方法だと思います。

注意点

  • サービス内容や料金は変更される可能性があります
  • Bluetooth接続の安定性や対応端末は、導入前に確認が必要です
  • 発信制限や着信拒否の設定方法は、機器ごとに確認が必要です
  • 認知症の症状や生活状況によっては、別の対応が向いている場合もあります

電話の問題は、通話料だけでなく、家族の睡眠、精神的な負担、対人トラブルにもつながりやすいテーマです。「本人の安心」と「家族の限界」の両方を守るための一案として、この記事が参考になれば幸いです。

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