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【スマホ物語】壁ポスターまで作ったのに、電話は着信専用で落ち着いた件

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※実話をもとに一部脚色しています。関係者が特定されないよう配慮し、笑って読める範囲に加工しています。

最近、我が家のスマホは日替わりミステリーボックス。昨日まで分かっていた操作が、本日は雲散霧消。アプリのアイコンたちも、どこかよそよそしい——そんなお年頃である。

第1章:分からなくなるスピード、5Gより速い

「電話、どうやってかけるんだっけ?」 朝のコーヒーより頻度が高い質問が、今日もキッチンに響く。ホーム画面に大きく置いた青色の受話器アイコンは、なぜか観葉植物として認識され、見るだけで癒される存在に昇格してしまった。

第2章:奥義・壁ポスターを作った

そこで私は考えた。脳は忘れても壁は忘れない。ならば——貼るしかない。

① 電源ボタンを押す。
スマホ横の電源ボタンを押して、画面に電気をつける
② 「でんわ」を押す。(電話アプリを開く)
青の受話器「でんわ」を1回だけトンッ(長押し禁止)
③ 「通話」を押す。
電話モードにして準備する
④ 電話かける相手を上下で選ぶ。緑のボタンを押す。
「よく使う」→「家」または「○○さん」をタップ
⑤でんわを切る。
赤い受話器 を押す(焦らず1回
困ったら
いったん電源ボタンを1回押して画面を消す→もう一度押して最初から
壁貼りスマホ指南ポスター(イメージ)。家の聖典として電話前と冷蔵庫の横に鎮座。

第3章:読んでも分からない、が、平和

しかし現実は非情でやさしい。 ポスターを読む→うなずく→電源ボタンを長押し→Siriが「ご用件は?」 ……違う、今日はあなたじゃない。

そんな日々が数日続いた結果、家族会議は5分で結論に到達した。 「発信はやめよう。着信専用で行こう。」

スマホは突然、クラシックな呼び鈴としての尊厳を取り戻した。鳴れば出る。鳴らなければお茶を飲む。これはこれで、平和である。

第4章:安否確認はテクノロジーに任せよう

とはいえ、離れた場所にいるときは心配だ。そこで活躍するのが Google マップの現在地共有。 「今どこかな?」の答えが、地図上にピンでスッと現れる。電話がかけられなくても、位置のピンは嘘をつかない。

我が家の運用ルール(2021年版)
  • スマホ=着信専用ベル。鳴ったら一呼吸おいて出る。
  • 外出時は位置共有オン。電池は50%を切ったら帰宅ミッション発動。
  • 緊急連絡は近所の方 or 店員さんに「電話をお借りする作戦」。
  • 壁ポスターはアップデート制(季節の新機能は来年対応)。

エンディング:できることから、できる形で

スマホの操作は忘れても、笑って暮らす技術は忘れない。 かけられないなら、かかってくるのを待とう。見失いがちな安心は、地図のピンとご近所の目で支えよう。

今日も壁のポスターは静かに見守っている。 「①電源ボタン ②電話ボタン ③通話 ④相手を選んで発信 ⑤切る」 ——読んで分からなくても、電話はちゃんと鳴る。不思議なほど、それで生活は回るのだ。

おまけ:明日へのメモ

  • 着信専用に徹する勇気。発信は「人に頼る」でOK。
  • 位置共有は最強の「安否のあかり」。電池残量だけは要チェック。
  • ポスターは「神アプデ」より「神シンプル」。文字はでかく、手順は短く。

 

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